ハンドベルの魅力

去年ハンドベルのために編曲した「さくら」が、今月やっと Harold Flammer 社から出版された。日本の名曲「さくら」はアメリカでも知られていて、「Praise the Lord」というタイトルの賛美歌はこの旋律を使っている。

1) ハンドベル

ハンドベルは日本では馴染みが薄いかもしれないが、アメリカの教会では日常に礼拝で使われている。楽譜が多少読めるなら、誰でも参加できるのがハンドベルの良い点だ。歌は苦手で楽器も演奏できない、という人だってみんなと一緒に音楽を奏でる事ができる。そのためにハンドベルは教会で人気が高いのだろう。

2)ハンドベルの演奏法

ハンドベル音楽には、ソロやデュエットという特殊なケースも稀にあるが、グループで演奏する場合、各自2音(例えばレとミ)を担当する。(2音といっても、シャープやフラットの音もあるので、担当のベルの総数は普通3個以上になる。)つまり3オクターブだと、演奏者は最高で11人になるのだ。ただベルを振って音を鳴らすだけでなく、テーブルの上のパッドにベルを打ち付けたり、マレットでベルを叩いたり、あるいはベルを鳴らした後にベルを振って特殊の効果音を出したりと、演奏法は数十種類もある。ハンドベルの演奏法は以外と奥が深いのだ。

3)ハンドベルの楽譜

アメリカでは数多くのハンドベルの楽譜が出版されている。歴史が浅いため、バッハやモーツァルトのようなクラシックの偉大な作曲家は誰もハンドベルのための音楽を残していない。だからハンドベルの音楽は、現代の作曲家によるものが主流だ。しかも、教会で演奏されるのが目的なので、ハンドベルの音楽はほとんどが賛美歌の編曲となっている。他には、有名なクラシック音楽の編曲と、オリジナルの作品、またはブロードウェイ・ミュージカルの編曲など、教会音楽ではないものがあるが、数少ない。

4)ハンドベル祭り

いくつかの教会のグループが合同になって、4、5曲をそろって練習し、演奏したりするのが「ハンドベル祭り」だ。僕らの住む町でも週末の一日を使って、年に一度は行われる。数百にもなるベルがそろって演奏するために、これがかなりの迫力になる。これらのイベントには、有名なハンドベルの作曲者(編曲者)を招待して、指揮をしてもらい、指揮者や演奏者のための指導もしてもらう。練習の合間には、いくつかの講習会がある。しかも合同演奏の場合、迫力がある他に、演奏の小さな間違いが目立たず、下手でも上手に聞こえるという魔力がある。そのため、ハンドベルを演奏した事がない人も、これに参加すると一瞬にしてハンドベルの楽しさに魅了されてしまうのだ。

5)ハンドベル関係のリンク

[2003年6月28日]

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