気の良いアメリカ人

テキサス州のウェイコー市にあるベイラー大学に入学したとき、最初に驚いたのはアメリカ人の気の良さだった。僕とすれ違うほとんどの人が「ハーイ」と挨拶してくるのだ。図書館から音楽の校舎までのたった五分の道のりでも最低三十人に「ハーイ」を言っていたのではないかと思う。日本でも田舎では「こんにちは」の挨拶くらいはするだろうけど、アメリカでは満面の笑顔と共に言葉をかけてくる。スマイルがとても上手なんだな。まだアメリカ人の顔を覚えるのに苦労していたはじめのころ、やたら親密に挨拶されると「この人と前に会ったのかな?」とよく勘違いしたものだった。中でも極めつけはレストランのウェイトレスではないだろうか。日本ではどこでも「いらっしゃいませ。おしぼりをどうぞ。メニューはお決まりでしょうか。」とていねいではあるが、何となくビジネス風である。ところがアメリカでは「ハーイ、お元気?私の名前は◯◯ね。よろしく!」ととてもノリよく攻めてくる。ここでもよく「この人と知り合いだったかな?」と勘違いをしたものだった。これというのも彼女たちの生活は客が残すチップにかかっているからかもしれない(相場は値段の約15%をチップとしてあげる)が、この見知らぬ人にでも友達のように話しかけられるのは素晴らしい。日本でこんな風に異性に声をかけたら、すぐにナンパあつかいされてしまう。

Waitress
ノリの良いウェイトレス

[2001年8月20日]

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