走らないアメリカ人

僕はせっかちである。日本で通学していた頃、電車から降りたら改札口まで必ず走っていた。混雑する前に誰よりも先に改札口について、バスの停留場まで走っていくのが気持ち良かった。それが癖になって、今でも階段はどうしても歩いて登ったり降りたりできない。つい走ってしまう。それにくらべて、アメリカ人は実に落ち着いている。大学でキャンパス内を走る人などいない。時々走ってしまう自分に一度「なぜいつも急いでいるのか」と指摘された時は、しまったと思った。走っていた自分の姿は他の人の目には滑稽だったに違いない。だから今ではわりと気をつけているが、人が見ていない時にはどこでも走っている。

Dog Wagon
走るのは犬だけ

[2001年8月20日]

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