アニメを使ったオルガンコンサート

僕は自分の教会で毎年1月にオルガン演奏会を行っている。今回はリスト作の「アド・ノス・アド・サルタレム・ウンダムによる幻想曲とフーガ」がプログラムで一番のメイン。オルガン音楽の中で特に好きな曲だが、なんといっても演奏するのに27分もかかる。どんなに素晴らしい曲でも、これほど大曲だと音楽に詳しくない聴衆にはちょっとキツイ。そこでプログラムに工夫をしてみた。

ワルキューレの騎行(ワーグナー作)ビデオはこちら
セルビアの理髪師から序曲(ロッシーニ作)ビデオはこちら
クリストス・パタラキス(ペリー作)ビデオはこちら
威風堂々(エルガー作) ビデオはこちら
Ad nos, ad salutarem undam による幻想曲とフーガ(リスト作)ビデオはこちら

このように怪物「幻想曲とフーガ」の前に親しめそうな曲を並べてみたのだ。まずは知江美と演奏するオルガン・デュエットのために編曲された2曲でプログラムをはじめる。その2曲「ワルキューレの騎行」と「セルビアの理髪師から序曲」は誰もが知っている有名なオーケストラ曲だ。「クリストス・パタラキス」は無名だが、とてもスローで美しい曲。「威風堂々」はアメリカでは卒業式に使われる定番。

これだけで充分だったかもしれないが、演奏会の数日前に更に面白いアイディアが浮かんだ。オルガン演奏の様子が聴衆に見えるように大きなスクリーンを用意するのだから、それを利用して映像も使ってみようかと。「セルビアの理髪師から序曲」には Bugs Bunny のアニメを使いお客を笑わし、「威風堂々」ではディズニーのアニメ「ノアの箱船」で宗教的にもっていくのが狙い。

演奏中に目の前に映像があると気が散るため、はじめて練習した時はかなり戸惑った。それに映像と音楽が同時に終わるようにしたかったので、何度も繰り返し練習した。映像を担当してくれたのは教会の牧師さん。音楽をきちんと聞き、予定の場所でボタンを押すだけなのだが、これがかなり心配。そこで、演奏会当日の午前中に予行練習として、教会内にある学校に通う3歳から5歳の子供のために、この2曲だけを演奏したミニコンサートを2回行った。上にある子供の写真はその時のもの。

夜7時の本番ではリストの大曲以上に、アニメを使ったロッシーニとエルガーの評判が良かった。この2曲の映像はビデオのページで見る事ができます。

[2008年1月11日]

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